アスカ工業株式会社
アルミニウム総合リサイクル 鋳造用アルミニウム合金地金
ISO9001認証取得工場
ホーム /  製品・技術情報 / トピックス / No.5 先進の分析技術と丁寧な仕事が品質を支える 〜溶湯清浄度判定で特許取得

 アスカ工業のアルミニウム二次合金地金は、世界に先駆けて冷却曲線から溶湯清浄度を判定する技術を本格採用。 最適な溶湯清浄度の製品をお届けできる為、ダイカスト鋳造・低圧鋳造・グラビティ鋳造・砂型鋳造など、各種鋳造製品に大きな効果が期待できます。

溶湯清浄度の「みえる化」で、不良の根源を絶つ

 ダイカストを始めとした各種鋳物の歩留まりは、原料になる溶湯の清浄度が大きく影響を与えます。 溶湯清浄度が低いと当然不良率が増加して品質悪化に繋がりますし、極めて高清浄度になると、 今度は結晶核となる物質が不足して逆に不良率が増加する場合があります。

図.アスカ工業のアルミニウム合金の鋳造品質イメージ

 重要なのは高い品質・低い不良率が期待される清浄度のアルミニウム合金を使うこと。 しかし、清浄度を外観で確認することは難しく、アルミニウム合金の清浄度は、ロットにより差が発生しがちです。 アスカ工業のアルミニウム合金地金は、世界に先駆け(*1)冷却曲線を元にした溶湯清浄度の判定を実施し、 溶湯清浄度の「みえる化」を実現。高い鋳造品質が期待できる清浄度の製品を、安定してお届けすることを可能にしました。

 更にアスカ工業では、分析装置を開発するエコ・システム社の技術研究に積極協力し、2013年には溶湯清浄度判定技術に関する新しい特許(*2)も取得。 より精度の高い品質監視を達成しました。 鋳造に適した特性か否かを溶湯段階で客観的に把握し、対応できる技術があるからこそ、 アスカ工業のアルミニウム合金地金に自信があります。

 もちろん、成分分析については発光分光分析を実施。高い分析能力と精度を有しています。 また、ご要望があれば、溶湯処理時にKモールド法による介在物判定も実施致します(※介在物の判定は前途熱分析技術でも実施しています)。

 溶湯サンプルが凝固する際の温度変化及び経過時間からデータ分析を行い、清浄度(介在物の情報含む)を判定する熱分析法を採用。 溶湯処理の段階で、鋳造製品に影響を与える様々な要素を客観的かつ短時間で取得できます。 この技術を使って、溶湯状態の「みえる化」を実現。 更に過去のデータと照らし合わせて必要な改善処置を行い、鋳造に最適な清浄度のアルミニウム合金地金を生産します。

 当社では、1967年(昭和42年)から固体発光分光分析技術による成分分析を開始。 40年以上にわたり迅速・正確な品質管理を行ってまいりました。 各種規格に準拠するのはもちろん、お客さまのご要望に応じた成分の製品を提供いたします。

 ご要望があれば、Kモールド法による介在物確認も溶湯処理時に実施致します。 当社では、適正なサンプル金型と確認環境、熟練の判定者による確認を実施しており、信頼性の高い結果の取得が可能です。


高品質な合金地金を安定して提供致します

 最適な溶湯清浄度の原料を使用することで、溶湯清浄度に起因する鋳巣などの欠陥や、 強度・じん性低下問題など、多くの鋳造製品に及ぼす悪影響の低減が期待できます。 特に、近年薄肉大型化が顕著なダイカストの歩留まり向上には、溶湯が安定して高品質であることが必要不可欠です。 アスカ工業では、これからも先進の技を磨き、高い品質のアルミニウム合金地金をお届けして参ります。

*1 弊社調べ
*2 特許番号第5427973号「冷却曲線から溶湯の清浄度判定方法及びその装置」
  特許権者:エコ・システム有限会社
  発明者:鋤田敏雄、市川央、天野卓(アスカ工業)、高須均(アスカ工業)、谷亜由美(アスカ工業)


関連情報

・事業内容 - 製品情報
・事業内容 - 技術情報
・事業内容 - 「アスカ・ブルー」
 ダイカストの歩留まり向上を必要としているときは、プレミアムADC材「アスカ・ブルー」を是非お試し下さい
・[外部リンク] エコ・システム有限会社


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 電話番号:0563-77-0502
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