アスカ工業
アスカ工業 中畑新工場のご紹介
2012年3月24日に、中畑工場は竣工式を執り行いました。
最新技術を採用した、当工場の特徴をご紹介致します。


建設中の中畑工場全景 (2012年1月22日撮影)
LNG燃料リジェネバーナー方式加熱炉を採用
 アルミニウムを溶解させる溶解炉に、最新のLNG(液化天然ガス)燃料リジェネバーナー方式加熱炉を 採用しました。リジェネバーナーとは、2個のバーナーを組みとし、排気を利用して蓄熱体を加熱し、 燃焼用空気を蓄熱体を通過させることで予熱する方式です。これにより、従来は捨てていた排気の 熱エネルギーを、燃焼用空気の余熱という形で回収することができ、高い熱効率を実現することができます。

当社においても、従来の溶解炉と比べて二酸化炭素排出量の25%削減を達成し、従来より自然環境負荷を かけない生産が可能になりました。また、燃料にLNGを採用したことで、従来(重油)と比べ窒素酸化物や 硫黄酸化物の排出も大幅に削減しています。

発光分光分析装置による元素の定量分析と、冷却凝固曲線解析による清浄度の測定
 新工場では、スパーク放電発光分光分析装置としてThermo Fisher Scientific社製のベストセラー機"ARL 3460"を導入。 製品中に含まれる各元素を数十種類にわたって厳密に測定し、お客さまから要請された成分規格に合致した製品を供給しています。
 また新たに、製品の清浄度を測定する冷却凝固曲線解析装置を導入しました。合金の凝固開始から凝固終了までの温度変化は、 合金の純度や結晶粒状態によって変化します。つまり、この凝固時の温度変化(冷却凝固曲線)を解析することで、合金の清浄度を測定 することが可能になります。
より効率的な生産工場に
 中畑工場の敷地・建屋面積は、いずれも当社の本社工場と比べ微減しています。しかし、最新鋭の設備や 一部工程の自動化ライン導入により、生産能力はむしろ向上しています。また、車両の大型化への追随に 限界が見えてきた本社工場と違い、大型車両やコンテナの搬入を最初から意識した動線設計をした為、 原料入荷から製品出荷まで、"ムダ"のない効率的な運用が可能になりました。

リサイクルの重要性を学べる、安全・安心な工場へ
 当社では、今後中畑工場内部に見学スペースを設けることを計画しており、地域住民や学校、お取引先 からの見学、研修の受け入れを検討しています。また、設備面でも環境に配慮した最先端設備を導入して おり、周辺環境への配慮も万全としました。リサイクルの重要性を理解して頂くとともに、安全・安心な 工場であることをアピールしてまいります。


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